風薫る新緑の季節
梅や桜の開花は春を待つ心をときめかせますが、花の後を追うように木々に生まれてくる緑には、ほっと心を休ませてくれる癒しを感じますね。
山では若々しい新芽が芽吹き、山菜狩りを楽しんでいる方も多いことでしょう。
もう自分ではなかなか出かけられない人も、ご近所さんからおすそ分けを頂いたりして、スーパーでは手に入れにくい春の香りと味を楽しんでおられる方のお声を聞いたりしています。
短い初夏の心地よさを意識して感じたいものです。
わくわくゴールデンウィーク・・・今年は?
新年度が始まり1か月経過、新入生や新社会人など新しい環境の中で緊張して過ごしてきた中で、ちょっと息抜きができるゴールデンウィークは、どんなに混雑しようと家族みんなでどこかに行こうと楽しみにしたものです。
新型コロナウィルスが5類に移行して初めてのゴールデンウィーク、コロナ禍で旅行を我慢した反動で旅行需要が急回復をしているといわれています。
円安がどんどん進み、海外での物価高という新たな壁が立ちはだかっても、海外に行きたいと思う強い気持ちがある一方では、国内で我慢しようとする人も。
でも、その国内の旅行がインバウンド増加の影響を受けホテルも食事もびっくりするような高値の花になってしまっているというのでは、もう身動きができないですね。
最近の世情の動きがこれまで経験したことのないような速さで変わっていくので、なんかとても不安なこの頃です。
なんか、ついていけないわー
昭和の日に「東京物語」を観ました
4月29日は昭和天皇の誕生日、普段はあまり映画には縁が薄いのに、熊日新聞紙面で上映会の案内を見つけ申し込みました。
1953年(昭和28年)11月3日に公開された「東京物語」。
笠智衆と原節子演じるモノクロ映画です。
映画館でもないパレアの会議室での上映会、最初はそれほど期待してませんでしたが、時間が過ぎるにつれ吸い込まれていきました。
家族の絆、夫婦と子供、老いと死、人間の一生、心の底ににじむ感情を顔にも言葉にも出さず淡々とつながっていく姿を演じる笠智衆さんの演技がとにかく心に染みわたっていきました。
モノクロ画像だったからというのもその良さが一段と際立ったように思います。
子どもが大きくなるにつれ親との距離がだんだんと遠ざかっていくことを親が感じるとき、どうにもならない侘しさ、71年も前に作られた映画が中身は今も全く色褪せてなくて、ずーっとそのまま生き続けていることに感銘を受けました。
人の一生を考えるいい「昭和の日」を過ごさせていただきました。
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